1890年5月17日、ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルはパリで初めてフィンセント・ファン・ゴッホと会った。病気と聞いて想像していた姿と異なり、たくましく健康的な様子に驚いたという。ヨーはすべての自画像のなかでも、本作の姿がこのときの印象によく似ていると回想している。
ファン・ゴッホはパリで本作を描いたのち、南仏アルルへ移った。テオのもとに置いてきたこの自画像について、妹に伝えた手紙が残っている。彼は自らの表情について、「ピンクがかった灰色の顔」は「生気がなくこわばっていて、赤ヒゲが伸びたまま物悲しい」と書き記した。
この自画像からどのような印象を受け取るか、ぜひ会場で実際に作品と向き合ってもらいたい。いずれにせよ、2年間のパリ時代終盤に描かれた本作が、その集大成といえる自画像であることに変わりはない。パリで身につけた筆づかい、補色を効果的に用いた豊かな色彩表現にもぜひ注目していただきたい。
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フィンセント・ファン・ゴッホ 《画家としての自画像》
1887年12月-1888年2月 油彩、カンヴァス
ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)